新潟県東蒲原郡阿賀町津川のシンボルとして聳え立つ麒麟山には、かつて戦国時代に「津川城」がありました。この城は、通称「狐戻城」(あまりの険しさに狐も登ることを諦め戻ってしまうほど)とも呼ばれるほどの険しい山でした。
この麒麟山には古くから狐火と呼ばれる光が見られました。現在は,
ほとんど見られなくなりましたが、津川の狐火は出現率が世界一とも言われ、麒麟山と共に狐火にまつわる数多くの伝説があります。
この中で「狐の嫁入り行列」という言い伝えもありました。かつてこの津川では、嫁入りは夕方から夜に行われたため、提灯を下げて嫁入り先に行きました。するとこの行列が麒麟山の峠を越えていくとき、提灯の明かりと狐火が並行して見えることがあったそうです。こうしたことから、この言い伝えが生まれました。
平成2年からこの「つがわ狐の嫁入り行列」は開催されました。 年内結婚予定の公募で選ばれたカップルが狐のメークに花嫁・花婿衣装で行列を歩きます。その幻想的な祭りの構成に注目が集まり、現在では5万人にも及ぶ観光客が訪れるようになっています。
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